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2026.10.20

ブログ

なるべく化学調味料を使わない、なるべく油を使わない、地元の素材で素朴な創作料理

春 夏 秋 冬 函館の 旬

CREATIVE CUISINE WITH HAKODATE INGREDIENTS

海と山と畑の旬を、
なるべくそのままの味で。

函館・菊水小路の創作料理店「森山料理店」が大切にしている、三つの「なるべく」と、四季の素材でつくる創作料理のお話です。

◆ 序 ◆

函館で創作料理のお店を探していると、「創作」という言葉から、凝ったソースやたっぷりの油を使った華やかな皿を想像される方も多いかもしれません。森山料理店の創作料理は、どちらかというとその反対側にあります。テーマは「日本の食文化をベースにした多国籍な料理」。函館と道南の食材の持ち味と美しさを、できるだけ素直に引き出すことを目指しています。

お店の考え方を一言でいえば、過度な添加物・油・砂糖に頼らない、シンプルで手のこんだ調理。ここではそれを、ちょっと肩の力を抜いた三つの「なるべく」でご紹介します。「絶対に使わない」ではなく「なるべく」。素材の状態に合わせて柔軟に、でも基本はぶらさずに。そんな函館の小さな創作料理店の、おすすめの楽しみ方をお伝えできればうれしいです。

函館の創作料理で大切にしている、三つの「なるべく」

なるべく、化学調味料を使わない

旨味の土台は、昆布や干し椎茸、魚介や野菜からとる出汁。素材どうしの旨味を重ねて、後味のすっきりした深みをつくります。

なるべく、油を使わない

揚げる・炒めるより、蒸す・焼く・炊く・和える。火入れの工夫で、油に頼らなくても香ばしさやコクを引き出します。

なるべく、地元の素材で

函館の海、道南の山と畑。銘柄や見た目より、身質・水分・香り・脂ののりなど「その日の状態」を見て素材を選びます。

素材の考え方は、①季節で選ぶ、②状態を見て決める、③重ねすぎない組み合わせ。仕立ての考え方は、①旨味の重なり、②火入れ、③コースの流れ。前菜から甘味までを一つの体験として組み立てるのが、森山料理店の創作料理です。地域の食材を優先して仕入れ、部位をむだなく使うことで、フードロスを減らす工夫もしています。

出汁と旨味の重なりが、素朴な創作料理の土台

化学調味料をなるべく使わないかわりに頼りにしているのが、素材そのものが持つ旨味です。昆布に多いグルタミン酸、魚介や肉に多いイノシン酸、干し椎茸に多いグアニル酸。性質の違う旨味を組み合わせると、ひとつずつ使うよりも旨味を強く感じやすくなると言われています。函館は真昆布の産地。この土地の昆布を軸に、海と山の旨味を重ねるのは、函館の創作料理ならではのおすすめポイントです。

昆布 グルタミン酸 魚介・肉 イノシン酸 干し椎茸 グアニル酸 旨 旨味の重なり(イメージ)

油を控える調理法|函館の素材を軽やかに味わうおすすめの火入れ

油は香りやコクを運んでくれる便利な存在ですが、使いすぎると素材の繊細な風味が隠れてしまいます。そこで出番が多いのが、蒸す・焼く・炊く・和えるといった調理法。下のグラフは、一般的な調理法ごとの油の使い方を、あくまで相対的なイメージとして並べたものです。

調理法ごとの「油の使い方」比較 ※相対的なイメージ・数値ではありません

揚げる
多い
炒める
やや多
焼く
少
炊く・煮る
ごく少
蒸す
ごく少
和える
ごく少

たとえばナッツをすりつぶしたソースは、油を足さなくてもナッツ自身の脂肪分でまろやかなコクが出ます。じゃがいもや白菜は、油で炒めずにじっくり火を入れてポタージュにすると、甘みとなめらかさが引き立ちます。「油を控える=物足りない」ではなく、「油を控える=素材の味がよくわかる」。それが函館の素材でつくる創作料理の、いちばんのおすすめポイントです。

函館・道南の四季の旬と「例えばこんな創作料理」

ここからは、函館と道南で季節ごとに出会える素材と、それを使った創作料理のアイデアをご紹介します。アイデアは「このようなものもできます」というご提案の一例で、実際の内容は季節やその日の仕入れによって変わります。旬の時期も年によって前後しますので、目安としてご覧ください。

春3〜5月

海サクラマス、ホタテ、ヤリイカ

山ふきのとう、行者ニンニク、タラの芽、こごみ

畑アスパラガス、春キャベツ、そら豆(初夏)

例えばこんな創作料理
サクラマスの昆布〆に行者ニンニクの香りをきかせたソースを添えて/山菜の白和え風、豆腐とナッツのディップ/ホタテとアスパラガスの昆布蒸し

夏6〜8月

海ウニ、スルメイカ(真イカ)、真昆布

山根曲がり竹、ふき

畑トマト、とうもろこし、きゅうり、ズッキーニ

例えばこんな創作料理
真イカの細切りをトマトの冷たい出汁で/とうもろこしの冷製すり流し/ウニと夏野菜の昆布出汁ジュレ

秋9〜11月

海秋鮭、ブリ、マグロ、スルメイカ

山きのこ(ボリボリなど)、山ぶどう、コクワ、栗

畑男爵いも、かぼちゃ、りんご

例えばこんな創作料理
秋鮭と男爵いもの蒸し焼き、きのこの出汁あん/山ぶどうを煮詰めたソースで鹿肉を/かぼちゃとりんごのポタージュ

冬12〜2月

海真鱈、鮃(ひらめ)、蟹、ガゴメ昆布

山エゾシカ(狩猟期)

畑白菜、大根、長ねぎ、春菊、じゃがいも(貯蔵)

例えばこんな創作料理
真鱈と白菜の昆布蒸し、柚子の香り/ガゴメ昆布のとろみを生かした冬野菜のスープ/大根をじっくり炊いて鹿肉の出汁で

※上記の「例えばこんな創作料理」は、季節の素材から考えられるアイデアの一例です。現在のコースに必ず含まれるものではありません。

函館の旬カレンダー(目安)

函館・道南でよく出会う素材の旬を、月ごとのバーにしました。漁期や収穫期は天候や資源の状況で毎年前後します。

素材
123456789101112月
サクラマス
ホタテ
山菜
ウニ
スルメイカ
真昆布
男爵いも
秋鮭
きのこ
ブリ
真鱈
エゾシカ

※旬・漁期・狩猟期の目安です。地域・年・天候・資源管理の状況によって前後します。

実際のコースから|函館で味わうおすすめの創作料理

ここまではアイデアのお話でしたが、ここからは実際のコース「道南の海と森をいただくコース」でお出ししている料理の一例です。油や添加物に頼らず、旨味と火入れで組み立てる考え方が、それぞれの皿に表れています。

COURSE ― 道南の海と森をいただくコース(一例)

白菜とじゃがいものポタージュ
春菊のサラダ
おつまみプレートきゅうりの浅漬け/クラッカーのウニクリームソース/トマトのカクテル
焼きそら豆ナッツソース
パニプリパパド
蟹グラタン または かに玉
鮃と帆立のカルパッチョ
メイン鹿肉のカレー/大沼牛のステーキ/熊肉のスープカレー

※内容は一例です。季節・仕入れにより変わります。

コースメイン価格(税込)
01 〜鹿〜鹿肉のカレー¥11,000
02 〜大沼牛〜大沼牛のステーキ¥13,000
03 〜熊〜熊肉のスープカレー¥15,000

白菜とじゃがいものポタージュは、函館の冬にもうれしいやさしい一杯。焼きそら豆はナッツのソースでコクを添え、鮃と帆立のカルパッチョは道南の海の透明感をそのまま。メインの鹿や熊は、北海道ならではのジビエです。函館で創作料理を楽しみたい方に、まずおすすめしたい流れです。

このようなこともできます|ご予約時におすすめのご相談

🌿 ヴィーガン対応

昆布や椎茸、野菜の出汁を生かした植物性の創作料理もご相談いただけます。お問い合わせフォームからどうぞ。

🎂 バースデープレート

記念日やお誕生日に、+¥2,000でバースデープレートをご用意します。特別な夜の函館ディナーにおすすめです。

🍷 ワイン・季節の素材

各種ワインもご用意しています。「この素材を食べてみたい」というご希望も、ご予約時にお気軽にご相談ください。

「春ならサクラマスや山菜を」「秋はきのこをたっぷり」など、季節の素材へのご要望もお聞かせください。仕入れの状況によってご希望に添えない場合もありますが、その時いちばんおいしい函館の素材で、できるかぎりお応えします。

季節別・函館の創作料理のおすすめの楽しみ方

春は山菜のほろ苦さとサクラマスのやさしい脂で、体を目覚めさせるような軽やかな皿がおすすめ。夏は冷たい出汁やジュレで、函館の海の幸をすっきりと。秋はきのこと男爵いも、秋鮭がそろう実りの季節で、創作料理のアイデアがいちばん広がる時期です。冬は鱈や白菜を蒸したり炊いたりした、湯気ごと味わう温かい皿と、狩猟期のジビエがおすすめです。

どの季節も、油や調味料を重ねすぎないぶん、素材の個性がはっきりと伝わります。何度か季節を変えて訪れていただくと、同じ函館の創作料理でも、まったく違う表情に出会えるはずです。観光で函館を訪れる方にも、地元の方の何気ない夜にも、おすすめしたい過ごし方です。

RESERVATION

函館・菊水小路の創作料理 森山料理店

予約 2日前までの完全予約制・コースのみ
営業 月〜土 19:00〜22:00(料理L.O.20:00)
定休 日曜日
住所 函館市松風町10-15(菊水小路)
交通 JR函館駅 徒歩5分/市電 松風町停留場 徒歩1〜2分
コース 〜鹿〜¥11,000/〜大沼牛〜¥13,000/〜熊〜¥15,000(税込・内容は季節で変動)

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