2026.10.20

ブログ

函館でとれるジビエについて

GIBIER OF HAKODATE

函館の森がくれる、
力強い恵みを創作料理で。

函館・道南の山と森で育ったエゾシカやヒグマ。函館の創作料理店・森山料理店が、ジビエの基礎知識と、おすすめの楽しみ方をご紹介します。

ジビエとは?函館で味わう創作料理の入り口

「ジビエ(gibier)」はフランス語で、狩猟によって捕獲された野生の鳥獣、またはその肉のことです。ヨーロッパでは秋から冬にかけての季節のごちそうとして親しまれてきました。日本でも近年、野生鳥獣による農林業の被害対策として捕獲された動物を、食材としてきちんと活かそうという取り組みが広がっています。

函館をはじめとする道南エリアは、海の幸のイメージが強い一方で、背後には豊かな山と森が広がっています。だからこそ函館は、海と森、両方の恵みを一皿に込められる創作料理の土地。ジビエはその「森」側を代表する、おすすめの食材です。

Wild

野山を駆けて育つ
引き締まった赤身

Season

秋〜冬が
味わいの盛り

Local

道南の森の
地元の恵み

函館・道南でとれるおすすめのジビエ

エゾシカ

北海道全域で数が増え、農林業への被害が課題になっている動物です。捕獲したエゾシカを「害獣」で終わらせず、地域の食材として活かす取り組みが道内各地で進んでいます。脂が少なく、鉄分を多く含む赤身が特徴。函館の創作料理でもっとも出番の多い、おすすめのジビエです。

ヒグマ

函館を含む渡島半島はヒグマの生息地として知られています。ただし流通する量はごく限られ、食材として出会える機会は多くありません。だからこそ希少。独特の香りとコクのある脂は、スパイスや長い煮込みと合わせると深い味わいに変わります。

鴨などの野鳥

道南では鴨などの野鳥も狩猟の対象になることがあります。ただし入手できるかどうかは年や猟の状況しだいで、一般にはなかなか手に入りません。もし出会えたら、ぜひ味わってみたい冬のごちそうです。

猟期のめやす:エゾシカの猟期は秋から冬が中心です。期間や区域は地域・年度で異なり、そのほかに有害鳥獣としての捕獲が行われる場合もあります。「いつでも同じものがある」わけではないのが、ジビエらしいところです。

鹿肉はヘルシー?ほかのお肉と栄養をくらべてみました

ジビエ、特に鹿肉は「高たんぱく・低脂肪」とよく言われます。実際にどのくらい違うのか、身近なお肉と100gあたりでくらべてみました。油をなるべく使わない函館の創作料理と、鹿肉の相性のよさが見えてきます。

脂質(g / 100g)

鹿 赤肉
1.5
和牛サーロイン
約47.5
豚ロース
約19.2
鶏むね 皮なし
約1.9

鉄(mg / 100g)

鹿 赤肉
3.4
和牛サーロイン
約0.9
豚ロース
約0.3
鶏むね 皮なし
約0.3

たんぱく質(g / 100g)

鹿 赤肉
22.3
和牛サーロイン
約11.7
豚ロース
約19.3
鶏むね 皮なし
約23.3
100gあたり(生)エネルギーたんぱく質脂質鉄
しか 赤肉110kcal22.3g1.5g3.4mg
和牛サーロイン 脂身つき約460kcal約11.7g約47.5g約0.9mg
豚ロース 脂身つき約248kcal約19.3g約19.2g約0.3mg
鶏むね 皮なし約105kcal約23.3g約1.9g約0.3mg

※ 日本食品標準成分表(八訂)をもとにした概数です。個体・部位・季節によって差があります。

鹿の赤肉は、脂質が和牛サーロインのおよそ30分の1。たんぱく質は鶏むね肉と同じくらいで、鉄分はくらべた中でいちばん多い結果になりました。「しっかり食べたいけれど重たくしたくない」という方に、函館の創作料理としておすすめしたいお肉です。

安心しておいしく。ジビエの安全について

衛生的な処理

野生の動物は、捕獲してから食肉にするまでの処理がとても大切です。北海道ではエゾシカの衛生処理に関するマニュアルや、処理施設の認証の仕組みが整えられています。こうした仕組みのもとで処理されたお肉を選ぶことが、おいしさと安心の第一歩です。

中心までしっかり加熱

野生鳥獣の肉は、E型肝炎ウイルスや寄生虫のリスクがあるため、中心部まで十分に火を通すことが基本です。特に熊肉は旋毛虫(トリヒナ)に注意が必要とされています。ご家庭で扱う場合も、生や半生では食べないようにしましょう。

森山料理店のおすすめジビエ創作料理

函館・菊水小路の森山料理店では、「道南の海と森をいただくコース」のメインとして、ジビエを使った創作料理をご用意しています。前半は函館の海の幸や季節の野菜、後半は森の恵み。ひとつのコースで道南をまるごと旅するような流れです。

〜鹿〜¥11,000

メイン:鹿肉のカレー

脂の少ない鹿肉の赤身を、スパイスの香りとともに。ジビエがはじめての方にもおすすめしやすい一皿です。

〜熊〜¥15,000

メイン:熊肉のスープカレー

希少な熊肉を、北海道らしいスープカレーに。函館で出会えるのはめったにない、特別な日にもおすすめのコースです。

※ 価格は税込。内容は一例で、季節・仕入れにより変わります。

なぜジビエにカレー・スープカレーなのか

01

香りが寄り添う

スパイスの香りは、ジビエ特有の野性味をやわらげ、うま味として引き立ててくれます。

02

じっくり煮込める

引き締まった赤身も、長い時間の煮込みでほろりとやわらかく。中心まで火が通るので安心です。

03

油に頼らない

香りとうま味で満足感をつくれるので、油をたくさん使わなくてもしっかりおいしく仕上がります。

ジビエ×函館の創作料理、こんな組み合わせも

ジビエは、函館の海や森の食材と合わせることで、ぐっと表情が広がります。たとえばこんな創作料理のアイデアがあります。

  • 鹿肉 × 昆布だし:函館の昆布のうま味で、脂の少ない赤身にしっとりとしたコクを。
  • 鹿肉 × 秋のきのこ・木の実:同じ森で育った食材どうし。香りの相性も自然とまとまります。
  • 鹿肉 × 果実のソース:道南のりんごや山ぶどうなどの酸味で、赤身の味わいを軽やかに。
  • 熊肉 × 根菜の煮込み:コクのある脂を、じゃがいもや根菜がやさしく受け止めます。

どれも「なるべく油を使わず、素材の力で」という考え方から生まれる組み合わせです。季節や仕入れによって、函館ならではの新しい創作料理に出会えるのもジビエの楽しみ。ご予約の際に、苦手な食材やご希望をお気軽にご相談ください。

ジビエがはじめての方へ。おすすめの楽しみ方Q&A

Qジビエは臭みが強いのでは?

Aにおいの多くは、捕獲後の処理や保存の状態で大きく変わると言われます。きちんと処理されたお肉は、思っているよりずっとすっきりした味わい。さらにスパイスや香味野菜、だしと合わせる創作料理なら、ジビエがはじめての方にもおすすめしやすくなります。

Qどの季節に食べるのがおすすめ?

Aジビエはもともと秋から冬のごちそう。冬に備えて栄養をたくわえる季節は、味わいが深まるとも言われます。寒さが厳しくなる函館の冬に、温かいカレーやスープカレーで味わうのは格別です。

Q鹿・大沼牛・熊、どのコースを選べばいい?

Aジビエを気軽に試してみたい方には「〜鹿〜」、希少なジビエを味わってみたい方には「〜熊〜」がおすすめです。ジビエ以外がよい方には、道南の大沼牛を使った「〜大沼牛〜」もございます。前半は3コースともほぼ共通で、函館の海の幸や季節の野菜を使った創作料理をお楽しみいただけます。

森で育った命を、余すところなくおいしくいただく。それは「函館の素材の持ち味を引き出す」という森山料理店の創作料理の考え方そのものです。函館の旅の夜に、地元の方の特別な日に。森の恵みのジビエを、ぜひ一度味わってみてください。

RESERVATION

函館で、森の恵みの創作料理を。

ご予約2日前までの完全予約制・コースのみ
営業時間月〜土 19:00〜22:00(料理L.O. 20:00)・日曜定休
場所函館市松風町10-15(菊水小路)/JR函館駅 徒歩5分・市電 松風町 徒歩1〜2分
コース〜鹿〜 ¥11,000 / 〜大沼牛〜 ¥13,000 / 〜熊〜 ¥15,000(税込・内容は季節で変動)

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